e-Gov電子申請~手続きと申請方法の種類あれこれ~

アトリエ今回はe-Gov電子申請でできる手続きの種類と申請方法について見ていきたいと思います。

e-Gov電子申請ではどんな手続きができるの?

社会保険や雇用保険については大きく分けると3つの手続きができます。

・社会保険(厚生年金保険・健康保険)

・雇用保険

・労働保険料

これらの手続きは従業員を雇う事業主にとっては常態として発生する手続きです。これらの手続きは電子申請による申請が可能です。

 

e-Gov電子申請の方法にはいくつか種類があると聞いたけど、どんな申請方法があるの?

e-Gov電子申請には3つの申請方法があります。

その① webページから入力して行う方法=直接入力方式

e-Govから申請データを1件ずつ入力して電子申請を行う基本的な方式が直接入力方式です。まずはこれに慣れることが基本といえます。紙ベースで記入する各書類と画面上で入力する申請データは視覚的にはほぼ同じものなので、直接入力方式に慣れてくれば電子的アレルギー(電子申請が苦手だなと思う気持ち)がだいぶ払拭されてくるはずです。

 

その② CSVファイル(連記式)を作成して添付する方法=連記式・CSVファイル添付方式

日本年金機構のホームページからダウンロードできる届書作成プログラムを利用して、磁気媒体届書ファイルと呼ばれる届書ファイルを作成し、e-Govで電子申請する際に、作成した届書ファイルを添付して申請する方法をCSVファイル添付方式と言います。CSVファイル添付方式を使用する利点は、直接入力と違って複数人分をまとめて同時に申請することができる点です。1件1件を直接入力して申請する直接入力方式と違い、複数人分を1つのファイル=届書ファイルに保存→添付→申請という流れで行えるので、直接入力方式に慣れてくれば、このCSVファイル添付方式を活用することで業務効率が一気に上がります。

 

その③ 市販のソフトウェアを利用して電子申請する方法=API利用方式

外部連携API対応のソフトウェア(市販の業務ソフトウェアのこと。労務会計ソフトウェア等がこれにあたる)を使って申請データを作成し、申請から公文書取得までの操作を全てソフトウェア上で行う方法のことをAPI方式と言います。

市販の業務ソフトウェアを利用する利点は、e-Gov電子申請のサイトにアクセスせずとも電子申請ができるという点です。市販の業務ソフトウェアに必要な情報を入力して、データ管理をしておけば、届出業務が発生する都度、ソフトウェア上の申請ボタンをクリックするだけで申請が行えてしまいます。

知っとこ!マメ知識~APIを利用した申請の特徴~

  • 労務会計ソフトウェア等に入力してあるデータからそのまま電子申請ができる。
  • 審査状況の確認や公文書の取得も労務会計ソフトウェア等の中での操作として行える。
  • 到達番号と従業員データの紐付けが容易で進捗管理が行いやすい。
  • 労務会計ソフトウェア等の操作とWebブラウザ上の操作を往復せずに済むので楽ちん。
  • 複数人分をまとめて申請できるので大量かつ反復的な申請を行う場合は業務の大幅な負担軽減につながる。

だだし市販の業務用ソフトウェアを使用するので、もちろん有料となります。e-Govの電子申請サイトでは、主に市販されているe-Gov外部連携API対応ソフトウェア・サービスの紹介を行なっています。今後、労務会計ソフトウェアを使っていきたいと考えている方は、どんなソフトウェアがあるのか比較検討をしてみるのもよいでしょう。

 

今回は、電子申請を始めるにあたっての手続きの種類と申請の方法についてお話をしました。実際の手続きをいざ始めるにあたり、一体どこからどう申請すればよいのか二の足を踏んでしまっている方は多くいらっしゃいます。「窓口へ行かなくても済む」「時間に縛られない」などのメリットを享受するための第一歩として、電子申請のことをよりよく知り、導入までのプロセスを一緒に踏んで行きましょう!次回は電子申請にかかるコストパフォーマンスについてお話をしていきます。

 

e-Gov電子申請の総合窓口ホームページ
ソフトウェアを利用して電子申請をお使いいただく方へ

日本年金機構ホームページ
届書プログラムとは

 

Follow me!